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素敵な靴

フランスの古いことわざに
「素敵な靴は素敵なところに連れて行ってくれる」
というものがあるそうです。

わたしはその言葉を聴いたときに
ものすごくたくさんのイメージが
ぱあっと空から降ってくるような気持ちがしました。

靴・・とくに女性の靴は
ほんとうに様々なものがあります。
ピンヒールの靴なんて
着陸点が1センチ四方しかないので
歩くのも大変だし、すぐに底がなくなるし
おそらくパーティの数時間だけはくようになっていて
あとは車で移動するしかないような気がします。

セリーヌやヴィトンのバッグはもともと
靴の底が貼っていない人用に作っているバッグだそうで
そんなバッグを持つ人は、とことこ歩いて地下鉄なんかに乗らないで
車で送迎してもらうような方がたということで
底を貼っていない靴?なにそれ?すりっぱ?・・とおもってしまうわたしには
どうやらまったくご縁のないもののようです~~(^^ゞ

ところで、その靴のことわざを知ってから
わたしは「靴の気持ち」になってしまうことが増えました。
買ったばかりの靴は
「さあ、私をどこに連れて行ってくれるの?」と言っているように思いますし
学校で先生にお会いする時の靴は
「いやあねえ・・また学校?きゅうくつな思いばっかり最近はしてるわ」と
ふくれている気がします。

合皮でできている、安いけれどとっても軽くて歩きやすい靴は
「なんだかんだいっても、わたしが一番どこまでも歩けるのよね」と
にこにこしている気がするし
ニューバランスのスニーカーは
「羽がはえたように走ることができるかも」と
自信たっぷりに俺に任せてくれ、といった風情で
5センチヒールの靴は
「たまには履いて、姿勢を直して歩きましょうよ」と言います。

わたしは靴が大好きなのは
どうしてもどうしても、じっとしていられない性分だからかもしれません。
底のはっていない靴なんてわたしにはいらないし
それはトイレのスリッパで充分だ~(笑)

堅牢でどこまでも一緒に冒険につきあってくれる靴は
毎日磨いて大切に何度も何度も修理に出して
サトシのぼろぼろのスニーカーじゃないけれど
もし壊れてもずっと一緒にいると思います

靴はすてきです
by Tukurokka | 2011-10-29 08:59