DERI ( inNY #11)
そして、Tillary.st を右に曲がって数件目・・
目印の赤いドア・・ありました!
そこには100人展のはがきの貼ってある
ギャラリーの入口でした。
インターホンを押してみました。
すると、まだ準備中なので、もう少ししないと
中には入れないのです・・とのこと。
時計を見たら、まだパーティの始まる7時には50分も早かったのです。
あんなに駅で苦労したのに、道で迷うのも計算していたのに
お巡りさんにすぐに会えてしまったので
迷うことなく、あっさりと着いてしまったのでした。
どこかに時間をつぶせるカフェはないかと聞くと
右行って右に行くとDERIがあるので
そこは中でコーヒーを飲んだりできます・・とのこと。
私はさっそく、そこに行ってみようと思いました。
右に行って右に曲がるとたしかにお店があって
食品や日用品が置いてあるお店のようです。
私はドアを押して中に入りました。
奥の方にはピザやサンドイッチを作ってくれるコーナーもあって
私はとってもお腹がすいていたことを思い出しました。
それでピザを1スライス作ってもらい
コーヒーを注文しました。
お店の主人はとってもいい人で
「どこからきたの?」
「日本です。今日来たの。」
「今日!?それは大変だったね。遠かったでしょう。
日本人か・・頭のいい民族だね」
「う~ん、わりとそうかもしれないけれど、
私だけは全然違うの」
「どうして?」
「わかんないけど、私は頭が良くないんだ」
(爆笑)
「そうか、それは困ったねえ。
なんで来たの?」
「すぐそこでひらかれるギャラリーのオープニングレセプションに
参加するために来たの。」
「そうなの?何をやっているの?絵を描くの?」
「う~んと、へんなものを作っているの。」
「どんなもの?」
「え~と、馬のしっぽをひっぱると巻尺が出てくるの」
「???」
「え~と、変なもので、わたしもよくわかんない」
(爆笑)
「自分でわかんなくちゃ仕方ないよ」
「そうなんだけど、本当にへんとしか言いようがないの」
このあたりからすっかり打ち解けて
彼は自分の故郷の話や、家族の話をしてくれました。
「いつ帰るの?」
「3日後には帰るの」
「3日!??なんでそんなに早く帰るの?
それじゃあ、意味がないでしょう~」
「うんと、子供がいて学校がはじまるから仕方がないんだ」
「え~!君は子供がいるの?」
「うん」
「結婚しているの?それはびっくりだ」
「私はそんなに若くはないですよ。ほんとうに」
そして、ず~っと彼と話しているうちに
とてもとても楽しくて
あまり英語ができるわけではないのに
ちゃんと通じるもんなんだなあ・・と思いました。
ふと見たら、彼は綺麗な黄色いバナナを食べていました。
「美味しそう」
「食べる?いいよ!どうぞどうぞ」
本気で食べかけのバナナをくれようとするので、さすがに遠慮すると
じゃあ、コーヒーのおかわりは?いいよ、もちろん無料で何杯でもどうぞ
と言ってくれました。
「どうしても日本にはすぐに帰らなくちゃならないの?
明日もお店にこれるかい?宿はブルックリンにとったの?」
「ううん、ホテルはマンハッタンなの。今日地下鉄で帰るの」
「ええ~、それじゃ明日もまた来れる?」
「もうきっと来れないかもしれないの。たぶんそう思う」
「なんてこったハニー!さびしいじゃない、そんなことじゃ。またおいで
また遊びにおいでよ」
そして、お国柄のハグをしていっぱい握手をしてくれました。
なんだか田舎の人柄のいいおじいちゃんとお話したような気持ちになって
お店を出るのがちょっと寂しくなってきました。
「また今度、来たら必ず寄りますね」
「またね、良い旅を」
なんだかギャラリーに行く前に
すっかり胸がいっぱいになってしまいました。
目印の赤いドア・・ありました!
そこには100人展のはがきの貼ってある
ギャラリーの入口でした。
インターホンを押してみました。
すると、まだ準備中なので、もう少ししないと
中には入れないのです・・とのこと。
時計を見たら、まだパーティの始まる7時には50分も早かったのです。
あんなに駅で苦労したのに、道で迷うのも計算していたのに
お巡りさんにすぐに会えてしまったので
迷うことなく、あっさりと着いてしまったのでした。
どこかに時間をつぶせるカフェはないかと聞くと
右行って右に行くとDERIがあるので
そこは中でコーヒーを飲んだりできます・・とのこと。
私はさっそく、そこに行ってみようと思いました。
右に行って右に曲がるとたしかにお店があって
食品や日用品が置いてあるお店のようです。
私はドアを押して中に入りました。
奥の方にはピザやサンドイッチを作ってくれるコーナーもあって
私はとってもお腹がすいていたことを思い出しました。
それでピザを1スライス作ってもらい
コーヒーを注文しました。
お店の主人はとってもいい人で
「どこからきたの?」
「日本です。今日来たの。」
「今日!?それは大変だったね。遠かったでしょう。
日本人か・・頭のいい民族だね」
「う~ん、わりとそうかもしれないけれど、
私だけは全然違うの」
「どうして?」
「わかんないけど、私は頭が良くないんだ」
(爆笑)
「そうか、それは困ったねえ。
なんで来たの?」
「すぐそこでひらかれるギャラリーのオープニングレセプションに
参加するために来たの。」
「そうなの?何をやっているの?絵を描くの?」
「う~んと、へんなものを作っているの。」
「どんなもの?」
「え~と、馬のしっぽをひっぱると巻尺が出てくるの」
「???」
「え~と、変なもので、わたしもよくわかんない」
(爆笑)
「自分でわかんなくちゃ仕方ないよ」
「そうなんだけど、本当にへんとしか言いようがないの」
このあたりからすっかり打ち解けて
彼は自分の故郷の話や、家族の話をしてくれました。
「いつ帰るの?」
「3日後には帰るの」
「3日!??なんでそんなに早く帰るの?
それじゃあ、意味がないでしょう~」
「うんと、子供がいて学校がはじまるから仕方がないんだ」
「え~!君は子供がいるの?」
「うん」
「結婚しているの?それはびっくりだ」
「私はそんなに若くはないですよ。ほんとうに」
そして、ず~っと彼と話しているうちに
とてもとても楽しくて
あまり英語ができるわけではないのに
ちゃんと通じるもんなんだなあ・・と思いました。
ふと見たら、彼は綺麗な黄色いバナナを食べていました。
「美味しそう」
「食べる?いいよ!どうぞどうぞ」
本気で食べかけのバナナをくれようとするので、さすがに遠慮すると
じゃあ、コーヒーのおかわりは?いいよ、もちろん無料で何杯でもどうぞ
と言ってくれました。
「どうしても日本にはすぐに帰らなくちゃならないの?
明日もお店にこれるかい?宿はブルックリンにとったの?」
「ううん、ホテルはマンハッタンなの。今日地下鉄で帰るの」
「ええ~、それじゃ明日もまた来れる?」
「もうきっと来れないかもしれないの。たぶんそう思う」
「なんてこったハニー!さびしいじゃない、そんなことじゃ。またおいで
また遊びにおいでよ」
そして、お国柄のハグをしていっぱい握手をしてくれました。
なんだか田舎の人柄のいいおじいちゃんとお話したような気持ちになって
お店を出るのがちょっと寂しくなってきました。
「また今度、来たら必ず寄りますね」
「またね、良い旅を」
なんだかギャラリーに行く前に
すっかり胸がいっぱいになってしまいました。
by tukurokka
| 2011-01-13 20:40